ひびきあえ地域と学校 輝け子どもたち |
全体会の一月二〇日は大寒。その名のとおりこの冬一番の冷え込みになり、会場の伊都郡かつらぎ町あじさいホール周辺は夕方から吹雪状態!!そんな悪天候のなか県下各地から駆けつけていただいたみなさん、本当にごくろうさまでした。さらに地元として県教研成功のために日夜奮闘してくださった伊都のみなさん、本当にお世話になりました。
全体会は「メリー・チューン」のお二人による演奏で幕を開けました。ダルシマーという楽器の心洗われる音色を初めて聴いた方も多かったのではないでしょうか。参加者からも「昔NHK教育でやってたお話番組を生で見るような感じだった」「音と語りがホワーッとして素敵だった」「自分の学校にも来てもらいたい」などの声が寄せられました。
記念講演はジャーナリストの斎藤貴男氏。「このままではとんでもない国に!いま教育が、憲法があぶない」と題し「政府が目指すのは戦争と差別が当たり前の国。人の生き方を国が決めようとしている。憲法が『改正』されたら何だってやれる国になる。危険なのは今の日本が次第に国民生活を監視する社会になりつつあること。言論統制で国民の意識を誘導している。国家の手を縛る規範として国民と共に生きているのが憲法。各自が自立した個人として連帯しよう」というよびかけに、「目を開かせてくれる講演だった」「たたかう元気が出てきた」と参加者から連帯と共感の大きな拍手が送られました。
今次教研は子どもたちの成長・発達の大前提である平和を守る課題と、子どもたち一人ひとりを人間として大切にする教育を作り上げる課題をむすび、教育基本法の力を確かめ合い、学び合う場にすることを大きな目標に、過度の競争教育が進行するもとで、子どもたちの思いや願いはどこにあるのか、それに私たち教職員と地域がどう応えていくのかを、ともに考え合うことをめざしました。
三五〇名が参加し、二〇分科会でさまざまな取り組みが報告され学び合った二日間。この成果をみんなの笑顔が輝く学校づくりに生かしていこうではありませんか。