和教時報

第1741号(2005/1/10)HP掲載記事

わいわいしゃべった学校・子ども・平和…
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和教時報 第1741号 (2005・1・10号)より

新春 青年対談

わいわいしゃべった学校・子ども・平和…

前向きな子どもたち 楽しい毎日

新春にあたり、元気あふれる青年教職員のみなさんにお集まりいただき、語り合っていただきました。

自己紹介

津邑 日高支部早蘇中学校の津邑美和です。英語を担当しています。日高支部の青年部長と県の青年部長をしています。

木村 二年前に那賀支部の青年部長をしていた木村文祐です。荒川中学校で体育を担当しています。

木野 那賀支部青年部長の木野卓也です。岩出中学校で社会科を担当しています。

増田 紀伊コスモス養護学校の増田真由子です。高等部二年生を担当しています。

学校や職場の様子は?

木野 大規模校で三年生を担当していますが、子どもたちは一年生の時と比べるとずいぶん落ち着いています。授業で憲法を学習した時、平和を大切にする気持ちが見られ、純粋だなと思いました。職場では組合に新しく仲間を迎えることができました。

津邑 全校二十一名の小規模校で、三学期に転校生がくるので、喜んでいます。生徒会を担当してしていますが、子どもたちはこんなことをやりたいなど前向きで、毎日が楽しいです。

木野 高校入試など、子どもたちに「過度の競争」を強いていてかわいそう。子どもたちにどんなことをしてあげられるか、悩んでいます。

木村 職場に若い人が少なく、新しいことに取り組もうという雰囲気がないように感じます。「ゆとり教育」というけれど、毎日がつめこみで土曜日・日曜日もクラブ活動と、自由な時間がなく、子どもたちにマイナスだ。仲間意識が薄れてきたように思う。職員室で子どもの話はよく出るが、前向きな話が少なくなってきた。もっと、先生と生徒がつながっていかないといけない。

津邑 子どもの話をしていると先輩の先生が別の見方を話してくれたり、がんばっている様子を話してくれたりすることはうれしい。

増田 一日中子どもたちといっしょに過ごしています。毎日子どもたちはいろんなことをしてくれるので楽しいです。職員室にいることはあまりありません。

土の匂いをかいで「ほっ」!

リフレッシュできることは?

木野 見かけによらないといわれるが、最近はガーデニングに興味があります。土の匂いをかぐとほっとします。学校から帰るのが遅くなっても、八時ごろからでも手入れをすることがあります。

津邑 わたしは、買い物でストレスを発散します。友達といっしょに大阪などへ行き、一日中見て歩くこともあります。

木村 マージャン、パチンコ、お酒と言いたいが、二人の子どもと遊ぶことがリフレッシュになります。本などを読んであげていると自分も心がゆったりとして、くつろいでいると感じられます。

増田 わたしは、ボーッとしているのが好きなのですが、今は月二回大阪の和太鼓の教室に通っています。ふだん関わっていない人たちと話をすることは楽しいです。

 この前の発表会ではいい緊張感を味わえました。

夢は「母親」になること

夢はどんなこと?

木野 木の温もりが好きなので、ログハウスを建てることが夢です。それから、一〇年後、二〇年後、教え子に会っていろんな話をしてみたいです。

津邑 夢は、母親になることです。初任の時、ある先生から「親になりなさい」と言われました。今も、子どもがいる先生の生徒に対する対応を見るとすごいなと思います。

増田 退職して元気で、退職金をもらえたら、キャンピングカーを買って、日本一周したいと思っています。

木村 自分の夢ではなく、子どもがどんなことに向かっていくのか、そんな期待をする気持ちが夢です。

子どもたちの代わりに平和を主張しよう

平和に対する思いは?

木野 わたしは学徒動員に行ったおじから、戦争の話を聞いていました。その世代が少なくなっているけれど、次の世代に戦争を語り継いでいかなければと思っています。

津邑 早蘇タイムで本田立太郎先生に戦争の話をしてもらいましたが、はじめは戦争の話は暗くて怖いので嫌いと言っていた子どもたちが涙を流して感動していました。先生が「君たちは安心してください。なぜなら日本には平和憲法があるからです。わたしたち大人が、その平和憲法を守っていくので安心して勉強に、スポーツにがんばって下さい」と最後に話して下さいました。それがとても印象に残りました。

増田 宿泊学習の中で平和学習としてビデオや写真を見ました。障害を持っている子どもたちは、今でも社会的に不利になっているのに、戦争が起こればどう生きていけるのか。子どもたちの代わりに平和の大切さを主張していくことが大事だと思います。

木村 政治を動かす中心にいる人たちが、本当の戦争を知らないのに、憲法を変えようとしている。教え子や自分の子どもが戦争に行くことを考えると、今のまま突き進むことがとても不安に思う。「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを掲げていることの意味深さを組合では感じることができる。子どもたちには日々の教育活動を通して、ごく身近なことから話をしていきたい。どんな大きなことでも、小さなことでもすべてつながっている。そんな気持ちでいつもいたい。

これからも元気の出る活動を

がんばっていること・こんなことをしたいと思っていること

木野 今は組合活動をがんばっています。組合活動の中では「平和」が大事と思います。平和のために子どもたちに正しいことを伝え、平和を大切にする子どもを育てていきたいです。

津邑 組合に入り、横のつながりが広くなったと思います。時間的にしんどいと思うこともありますが、勉強になることがたくさんあります。今、一月一五日の日高での青年部の映画会の準備にがんばっています。

増田 周りに青年部の人がいないので、不安になることもあります。他の支部の青年部の話を聞いてうらやましいなと思いました。障害児学校の青年部ができたらいいのになと思います。

木村 青年部の活動は、大昔の先輩から大事にされ、それだけの成果をたくさん上げてきたものが多いと思うので、青年部は卒業しましたがこれからも元気が出る活動をたくさんやっていけるようにしてほしいと思います。

 どうもありがとうございました。

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