和教時報

第1740号(2004/12/10)HP掲載記事

宝は毎日の教育活動の中に
和教時報一覧へもどる

和教時報 第1740号 (2004・12・10号)より

宝は毎日の教育活動の中に

「学校づくりと教育課程」全国集会

本部 常任執行委員 田林 良

 11月20日と21日に全教主催の「学校づりと教育課程」全国交流集会が静岡県の伊東市で開かれ、教職員や父母・研究者など約300名が参加しました。(和歌山からは、和教組5名・高教組2名が参加)

 「学校づくり」は「組織の拡大・強化」とともに二つの大運動と位置づけられていますが、何か大がかりな事をやらなければならない、と思いがちになります。しかしそれは、私たちの足元が出発点で「実はすでに各学校にさまざまな形で存在しており、毎日の教育活動の中に、きっと宝がある」と基調報告で確認されました。日々の実践に自信を持ち、教職員の仲間づくりが重要な観点であると思いました。

 分科会では、学校づくりと教育課程を軸に「教育条件整備・習熟度別学習・二学期制・学習評価・教科書問題・学校評価・教員評価・高校統廃合・特別支援教育・平和教育・憲法教育」など、いずれも重要な課題について熱心な討論がなされました。

 そして、これらの課題はすべて憲法・教育基本法につながります。私たち教職員は公務員として、憲法を守ることを宣誓し職に就いていることを再確認し、改悪を許さない運動の確信にすることが必要です。

『いまこそ平和教育・憲法教育を』分科会に参加して

東牟婁支部 熊野川中分会 久保 敏晴

 今、中学二年生の生徒たちと来年度の修学旅行の計画を立てています。本校の修学旅行は例年東京方面でしたが、来年は戦後六〇年を迎えることや、今の日本や世界の情勢を考えたとき、子どもたちには是非、広島を見ておいて欲しいと思い、広島方面への修学旅行を提案しました。初めはディズニーや雑誌で見るショップに行きたいという生徒が多かったのですが、話し合いを重ねるにつれ、私の訴えに理解を示してくれました。そこで、修学旅行までの事前学習のヒントを得ることを期待し、『いまこそ平和教育・憲法教育を』の分科会に参加しました。「来年のこの交流集会で『教基法を守りきったね』と言えるように頑張りましょう」という言葉で分科会がしめくくられました。

このページの先頭へもどる