確定交渉 賃金カット大きく押し返す! |
十一月一六日、ビッグ愛で行われた二〇〇四年度最終交渉では、教育長に現場の声を直接訴えました。
最終回答では、権利面を中心に一定の成果を勝ち取り、不満は残るものの、今後の継続課題を確認し、今年度の年末確定交渉を収拾しました。
賃金カットについては、一般三%(管理職五%)の逆提案を、今年度と同様の一般一%(管理職二%)に大きく押し返し、特昇・在職者調整も今年度同様に実施することを確認しました。また、外国籍というだけで「講師」の扱いをうけている正式採用者の賃金の改善を約束させました。しかし、退職時特昇の剥奪や「せめて臨時教職員のカットはやめよ」という要求も通らなかったことは大きな不満です。
へき地手当等の見直しも逆提案され、「へき地の教育を守れ」と参加者からの怒りの声が相次ぎました。小関教育長は「その財源は教育充実のために活用したい」と回答しました。
また、人事考課・成績主義賃金問題について参加者から「教育と絶対に相容れるものではない」と激しい批判が集中しました。小関教育長は「来年度から試行実施」と回答しましたが、「導入は慎重にしたい」旨を改めて表明しました。
「子どもの看護休暇」「育児時間」「ボランティア休暇」について対象年齢などが改善され、妊婦の労働軽減も改善されました。また、臨時教職員の公務災害時の補充配置が実現するなど貴重な前進を勝ち取りました。
年々深刻化する「超勤・多忙」問題については、トップダウンの教育改革に振り回され、「健康破壊が進んでいるのに病院へも行けない」などの現場の実態が訴えられました。回答では、「割振り可能期間を一週間から二週間に、登下校指導も対象にする」などの改善を行うに止まりましたが、今後も改善策検討のための協議会で論議を深めていきます。
〇四確定闘争は、きわめて厳しい状況の中でたたかわれました。職場からの「全教職員と家族署名」(一万六、六四九筆)や、のべ一、〇五五名の交渉参加者をはじめ職場の教職員の団結にささえられ、たたかいぬきました。
残された課題の前進のために、これからも仲間を増やしながら、和教組に結集し、団結を強め、運動を進めていきましょう。