和教時報

第1737号(2004/10/25)HP掲載記事

聞いてください 私たちの思い・願い!
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和教時報 第1737号 (2004・10・25号)より

聞いてください 私たちの思い・願い!

教育要求県民集会

保護者・PTA会長も訴え

 一〇月十二日、和歌山市の書道資料館で「民主教育をすすめる和歌山県民連合」主催の「第三七回教育要求県民集会」が開かれました。父母や教職員、不登校や障害児の親の会などから一〇〇名、県教委からは小関教育長はじめ二八名が出席しました。この集会は、教職員と保護者・県民がいっしょに県教委に対して教育要求を直接訴えることができる貴重なものです。

 集会が始まる間際に、教育長は「今日は途中で退席させてもらいたい」と申し出てきました。自身が開会の挨拶の中で、歴史のあるこの集会の今までの経緯や実績を認め「こういう機会を大切にしたい」と述べながらのこのような態度は、今の県教委の姿勢を象徴しているようでした。

 要求書に対しての担当課長からの回答は、厳しい県財政を理由に「困難です」というものがほとんどでしたが、いくつかの点で「予算獲得に努力する」等、前向きな回答が得られました。

 集会のメインである参加者からの発言は一七本ありました。発言者は、小中高・養護学校の保護者やPTA会長、来春小学校入学児童の保護者、障害児や不登校の親の会、学校評議員、教育相談センター所長とさまざまで、発言の内容も高校再編整備計画、昼間定時制、通学区撤廃、募集定員、推薦枠、看護師派遣制度の維持、専攻科設置、青年のひきこもり問題、障害児学級新設、三〇人学級、加配教員、若い先生の採用、二学期制、給食問題、南海貴志川線問題と多岐にわたりました。どの発言も子どもたちのことを思い、教育に対して真剣に考えた必死の訴えで、参加者の共感を得るものばかりでした。

 閉会の挨拶で谷口学校教育局長は「どれも切実な要求だが、大変難しい事ばかり。実現できる事はないか精査している。頑張って何とかしたい」と述べました。

 この集会で取り上げられ実現に結びついた要求は少なくありません。今後とも、保護者・県民と力を合わせて運動を続けていくことが大切だと感じた集会でした。

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