大成高校統合発表 |
県教委より、県立学校再編整備計画(案)がだされました。とりわけ、驚くべきことにこの一〇月の大成高校の募集停止を、一〇〇名近くの中学生が集まった学校説明会の三日後に発表しました。
いつものトップダウンの手法です。
県教委は、「県民の意見を聞く」というポーズとしてのパブリックコメント募集もあわせて発表しました。私たちは大成高校存続のために、署名を軸に、このパブリックコメントを圧倒的な存続意見の提出の場として位置づけました。
そのために、「『海南・大成の統合』(案)にパブリックコメントを出そう実行委員会」を結成、九月二〇日「『海南・大成高校の統合』を考えるシンポジウム」を開催し、大成高校保護者・教師・生徒、中学校保護者・教師、山下晃一先生(和大)がパネラーとなり、約二〇〇名が参加し、県教委からも出席されていました。
この中では、参加者から「大成は特色があってだんだん良くなってきている学校です。そんな母校が数年後に消えてしまうのがものすごくいやです」(生徒)「『絶対来ます』と笑顔で(説明会から)帰っていきました。三日後の(募集停止発表に)ショック。あの子らの笑顔を裏切った気分になりました」(大成教師)「Uターンを推奨する和歌山県知事の施策に逆行する」(保護者)「地元の意見を聞かずに計画を決めたのは問題」(保護者)等、たくさんの意見が出されました。
また、当日書かれたパブリックコメントは二〇通を超えました。
一方で、九月一〇日に始まった「大成高校の存続を求める育友会署名」は、たった一〇日間で五万筆を超える署名となり、かつてない広がりを見せました。
海草支部は、育友会・生徒・OBとともに、一八〜二〇日の三連休に海南駅頭で署名活動を行いましたが、ほぼ一〇〇%の人が署名、あるいは「した」とのお返事。三日間の駅頭だけで一五〇〇余筆も集まりました。こうした中、育友会は二十二日、県教委に四七、八一五筆の署名を提出しました。
今、海草地域では、「大成高校存続」の声が野火のように広がっています。
県教委は、県下各地で説明会を行う、県民の声を聞く、パブリックコメントの期間を延長する等、計画(案)の撤回・見直しの方向に向かわざるを得なくなっています。そのことは、県教委のトップダウンの強引な進め方がどんなに間違ったやり方であるかを証明しており、その手法は今や破綻したということでもあります。存続に向け、最後までがんばります。