学力診断テスト公表 |
「全県一斉学力診断テスト」の実施、「結果を市町村別・学校別に公表する」ねらいは、「学習指導要領の徹底」と「競争の教育の推進」、そして、「行政による指導内容や方法への介入」です。
地方別の結果が公表されました。私たちが指摘したように、「学校のランクづけ」「過度の競争」「数字が一人歩き」「下げ比べ」が、はじまっています。
「平均点より低い箇所を調べて、どう指導するか計画を出せ」という地教委、「市町村別・学校別が公表される前に、対処を考える」学校、「学力向上として週二回放課後三〇分の学習をはじめた」学校、さまざまな実態が報告されています。
市町村別・学校ごとの結果が公表されれば、学校の序列化が進み、子どもたちをいっそう「競争と選別」の教育へと追い込みます。そして、子どもと教職員に点数による「管理と強制」を強いることになるのは明白です。公表によって、今回の「学力診断テスト」が、子どもの発達・成長を考えた「教育テスト」ではなく、教育効果の全くない「政策テスト」ということがはっきりしてきました。
和教組教文部と民研では、緊急に「和歌山の『学力診断テスト』を考える」パンフレットを発行しました。内容は、@「学力診断テスト」と本来の学力について、A今、教育現場で起こっている現状を明らかにし、B「学力診断テスト」の実施、公表について徹底して批判しています。全教職員に配布し、学力論議を中心に授業づくり・学校づくりを進めましょう。