和教時報

第1721号(2004/1/25)HP掲載記事

「先生、あした休んでもいい?」「なんで、こんなテストするの」
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「先生、あした休んでもいい?」
「なんで、こんなテストするの」

問題や矛盾明らかに

回答140校以上

和教時報 第1721号 (2004・1・25号)より

 「学力診断テスト」の実施にあたって、実態アンケートを行いました。一四〇校を越える職場から回答が寄せられ、多くの問題点や矛盾が明らかになりました。主な意見をまとめると次のようになります。

 アンケート結果から、「学力診断テスト」は差別・選別の教育を助長し、競争を激化させるものであることが明らかになりました。また、多くの反対意見があり、子ども・保護者、学校に大きな不安と疑問、混乱を招いていることも事実です。

 学校現場の具体的な願い・意見を率直に受け止め、公表を中止し、今後「学力診断テスト」を実施しないよう粘り強く要求していきます。

学力テスト実態アンケートより

(1)子どもたちや父母の様子では

*子どもたちから「いや」「テストの日、休みたい」という声。

*「学校のランクづけになる」と不安を訴える子どもや保護者。

*塾でテストに備えて勉強した。

*「こんなテスト必要ない」という子どもたちの声。

*小学生で四時間のテストなんて、子どものことを考えていない。

(2)テスト内容では

*基礎・基本をふまえていない。

*答え方が、通常の教育活動と大きく違っている。

*特別校時は、学校にとって大きな負担。

*急いで作成したのか、前教科書の問題が出題されたり、ねられていない。また、ミスが多い。

(3)公表の問題では

*勤務時間をこえての作業になり、さらなる多忙になった。

*採点基準があいまい。これで比べてどうするのだ。

*県教委の一方的なやり方に不満。現場の意見を聞いてほしい。

*集計作業がたいへんで、校内研修ができなかった。

*テスト分析は、学校でやればいい。公表は必要なし。

*学校・地域格差を言いたいだけにしか思えない。

*公表が今後の指導に生かせるとは思えない。

*学校別の公表は、保護者の学校不信を招く恐れがある。

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