和教時報

第1698号(2002/12/10)HP掲載記事

2002年度年末確定交渉
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2002年度年末確定交渉
子どもの看護休暇
旅費・多忙解消など前進!!
40人以下学級にも言及

和教時報 第1698号 (2002・12・10号)より

 二〇〇二年度末確定闘争は、人事院勧告制度初の「給料表引き下げ勧告」が出される一方、教職員の多忙化がますます激しくなる中でたたかわれました。


逆提案に怒りの声

 県・県教委は、私たちの要求を聞くどころか、人勧の改悪(二〇〇二年四月に遡って給料表の二・〇六%賃下げ、一時金の〇・〇五月カット、扶養手当の改悪など)に加え、全教職員に二〇〇三年度より県独自の賃金二%カット、生涯給与のダウンとなる特昇・在調の中止(昇給短縮の大幅剥奪)、五九歳退職時の「特昇剥奪」など逆提案してきました。

 第三回の次長交渉時に、県職が交渉を収束する異例な事態となりました。しかし、私たちは最終の教育長交渉に、約七五〇名が参加し、最後まで県教委の姿勢を追及しました。


賃金面で一定の押し返し

 交渉の結果、賃金関係で、「特昇・在調の中止」の撤回、県独自カットを二%から一%に押し返す、五九歳退職時の「特昇剥奪」を撤回など一定の前進はありましたが、大きく不満を残すものとなりました。しかし、子どもの看護休暇取得の時間単位への改善、二キロメートル未満であっても児童・生徒引率の宿泊費を支給、来年度は成績主義導入はしない、夏休実質獲得の工夫、母性保護での前進、臨時の事務・栄養職員の初任給改善、四〇人以下学級への大きな足がかりなど、貴重な前進を勝ち取りました。


長時間過密労働の解消を!

 また、「メモリアルデーが取れていないのはけしからんこと」「研究指定・官制研修・学校訪問で強制的な割り当てがあれば是正する」「三点セット(公開授業・研究授業・研究協議)は県教委から言っていない」などという教育長回答を確認しました。これらの成果は、和歌山県下教職員の団結の力で引き出せたものであり、大きな確信にする必要があります。

 栄養職員の給料表改訂、賃金現業職員の単価改善等で大きな課題が継続となりました。私たちは、仲間を増やすとともに、今後さらに要求で団結し、運動を進めていくことが求められています。


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