和歌山でも30人学級を!! |
学級規模を小さくしどの子にもわかる授業を
二年程前、ある小学校の職場会でのことです。一年生担任の女性教師が発言しました。
「組合では三〇人学級の実現を本気になって取り組まないのでしょうか。一年生の四〇人は本当に大変なんです。上からは、やれ生活科だ、やれ総合だとか言われて、それで外へ子どもを連れて行くことも多くなってきているのに。一年生の子ども四〇人も外へ連れていくのは危険なんです。もっと一人ひとりの子どもとゆっくり、じっくりかかわらないと。せめて一年生だけでも三〇人学級にならないんでしょうか」
この先生の声のように、今、教育条件として学級規模を小さくし、どの子にもわかる授業をし、子ども一人ひとりの声をじっくり聞ける学校にしていくことが強く求められています。
授業がわかりやすくなったと生徒の声
今年夏の和歌山県民間教育研究集会でのことです。「三年生のわり算の筆算でのつまずきが非常に目立つ。それは
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の12−8(一年生でのくり下がりの引き算)に最初の原因があるのではないか」という報告がされました。学級規模を小さくし一人ひとりの子どもに十分目が行き届くようにすることで、こうしたつまずきはかなり少なくすることが可能ですし、算数だけではなく、どの教科についても言えることでしょう。ある中学校では今年八〇人から八一人となったため、一クラスあたりの人数が少なくなり、その結果別表のように授業がわかりやすくなった、教えてくれる回数が増えた、クラスがまとまりやすくなった、という子どもの感想もあります。
力を合わせ世論をつくろう
すでに全国では二十二道県で四〇人未満の学級が実現されています。県下でも、PTAで署名に取り組んだり、議会で意見書が挙げられたり、著名人の賛同を取ったり、と各地でさまざまな運動が展開されつつあります。大きな世論をつくっていくことが決定的に重要です。私たち一人ひとりが少しずつ力を合わせ、和歌山でも三〇人学級を実現させましょう。