和教時報

第1682号(2002/3/10)HP掲載記事

研究集会2001和歌山の教育
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研究集会2001和歌山の教育
教育課程と学校づくりをテーマに50名が参加
子どもをリアルにつかむことから

和教時報 第1682号 (2002・3・10号)より

 二月二三日、和歌山市民会館を会場に「研究集会二〇〇一和歌山の教育」が開催され、小・中学校、高校、大学から五〇名の参加で、「教育課程と学校づくり」「新学習指導要領と学力・評価」の分科会がもたれました。

 基調提案では、新学習指導要領のもとで、私たちの教育過程づくりの絶好の機会でありその力の蓄積は十分あること、子どもたちの現状をリアルにつかむことからはじまること、その際、父母地域の方々と共につくりあげるという視点を持とうと確認されました。

 「教育課程と学校づくり」分科会では、市川先生(和歌山大学)からの問題提起に続き、湯川小学校の「子どもの願いに応える学校づくり」の報告がありました。討議では、子どもたちの現状が出されるとともに、「特色ある学校をどうつくっていくか」の話し合いが活発になっていること、総合的な学習の時間をめぐって話し合いが進められていること、時間割の編成をどうするかが大きな課題になっていることが紹介されました。

 「新教科書と学力・評価」の分科会では、舩越先生(和歌山大学)から、「知識・認識・意味論の三つのレベル」などの問題提起があり、田所先生(南部高校)から「高校生の現状と学力」が報告されました。「学力とは何かを考えたい」「子どもたちにどんな学力をつけていくのか」「教育活動の中での評価」など活発な討論がされました。

 新学習指導要領の実施・学校五日制を前に、「競争と選別の教育」「強制と排除の教育」が一層強化されようとしています。「来年度はもっとたくさん時間をとって」「身近なところで話し合いの場を」と意見もだされました。


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