和教時報

第1677号(2001/12/10)HP掲載記事

「学区がなくなったらどうなるの?」
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「学区がなくなったらどうなるの?」
12・1シンポジウムに参加者続々と

和教時報 第1677号 (2001・12・10号)より

 十二月一日夜、和歌山市勤労者総合センターに続々と人々が集まりました。その数一〇〇名を超えて。会場にはテレビカメラ(NHK)や各紙新聞記者など多数のマスコミ関係者も。


率直な意見の交換

 今回のシンポジウムは、去る一〇月二九日、和歌山県教育委員会が突然のように発表した「二〇〇三年度からの県立高校通学区の全廃」方針を受けて、学区撤廃が子どもたちや学校にとってどんな影響をもたらすのだろうか、賛否両論の立場から率直な意見交換を行い、協同の論議の土台を作ろうという目的で開かれました。


多彩な皆さんの登場

 パネリストにも、中学校・高校現場の先生(組合員)に加え、紀の国サポートネットのお母さん、無所属の市会議員、中学校PTA会長。撤廃反対の立場、反対に近い中立、賛成に近い中立等々、多彩な皆さんが登場してくれました。ぜひ参加してほしいと考えて呼びかけてきた県教委の代表は、パネリストとしての参加はかないませんでしたが、一般参加として会場に来てくれました。


全ての子どもの成長を

 和歌山大学・松浦先生の司会で、会場を埋めた参加者からも活発な意見が次々と。あっという間に過ぎた二時間。「やっぱり近い学校へ行きたいという子どもの願いをどうするのか」「メニューが増えても行ける学校は一つだけ、生徒の迷いが増える」「能力に合ったスピードで教育するのが子どものため」等々、賛否両論から様々な思いが語られました。そしてそんな熱い論議の中でお互いに確かめ合えたことは、いろいろあっても、やっぱり全ての子どもの成長をどうサポートするかが何よりも基本であるということでした。

 やってよかった。これからも何かができそうな、そんな確信を与えてくれたシンポジウムでした。


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