和教時報

第1674号(2001/10/25)HP掲載記事

第34回教育要求県民集会
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第34回教育要求県民集会

和教時報 第1674号 (2001・10・25号)より

 十月三日、和歌山市の地場産業振興センターで「教育要求県民集会」が開かれました。集会には父母や和教組・和高教、不登校や障害児の親の会などから一〇〇名が参加、県教委からは小関教育長をはじめ三〇名が出席しました。

 会に先立ち、三〇人学級の実現などを求める「すべての子どもたちにゆきとどいた教育をすすめ、心のかよう学校をつくるための請願書」(三〇〇〇万署名)二五五七三筆を提出しました。


 障害児の学童保育に取り組んでいるお母さんからは、子どもたちの数に対して指導者が足らず、とても大変な状況の訴え。LD・ADHDの親の会からは、障害についての理解を進める取り組みや学校でのサポートのための教員増を求める発言。重度の障害をもった児童のお母さんや担任している先生から、学級編成基準の改善や実態にあった教員の配置を求める発言。養護の先生から、今の学校で果たす養護教員の役割の大きさと仕事の内容の多さから複数配置をとの訴え。和歌山北高校や紀北養護学校の老朽化した校舎の様子と改築を求める発言。不登校の親の会のお父さんやお母さんから、加配教員やカウンセラーの配置や維持、昼間定時制など高校進学の枠の拡大を求める発言。また、有田地方からは、高校募集定員増を求める発言と署名提出がありました。

 小関教育長はあいさつの中で、「教育は社会の正常な発達を支える大事な基盤である。一五回連続で出席しているが、生の声を聞かせてもらう貴重な会だと思う」と述べました。

 要求書に対する県教委からの回答は、厳しい県財政を理由に「困難です」というものがほとんどでしたが、教職員課や学校教育課からは加配教員を「どう確保するか考えていきたい」という回答や不登校に関わる要求について「保護者の気持ちを受け止め対応していきたい」など積極的な回答がありました。要求の実現に向けて引き続き事務所・地教委交渉を強めていきましょう。


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