第1639号(2000/6/15.25)HP掲載記事
第65回和教組定期大会
委員長あいさつ
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第65回和教組定期大会
和教時報 第1639号 (2000・6・15・25合併号)より
父母・地域の人たちと共に子どもたちが主人公の学校づくりを
子どもたちを信頼し展望開いた経験など50人が発言
六月三日・四日、 和歌山市のプラザホープで第六五回和教組定期大会が開かれました。 昨年提起された 一〇〇〇回教研のなかでも広まった子ども論議をはじめ、 職場・地区・支部・専門部の取り組みなど熱気 あふれる報告がされました。
大会一日目来賓として出席した全教・山口光昭委員長が総選挙をめぐる情勢として森首相の発言などに 見られる危険な動き、 全教結成十年の歴史の中で和教組が果してきた役割の大きさについて話しました。
討論では、 「父母・地域の人たちとともに、 子どもたちを主人公にしたどんな学校をつくっていくのか、 あいつぐ少年による凶悪事件をはじめ今日の子どもたちをどうみるのか、 私たちの教育改革・学校づくり はどう進めて行くか」 について集中討論がおこなわれ、 否定的な子どもたちの現象の中に子どもたちの願 いを見、 子どもたちを信頼していったこと、 そのなかで確かな展望が開けていったことなどが発言されま した。 また、 学校事務職員としての取り組みや教育条件の整備、 組織拡大など切実な要求や教訓的な取り 組みが報告されました。 表彰慰労では出席者を代表して西牟婁支部横矢貫代議員があいさつしました。
最後に賃金一律カット、 調整手当と一時金改悪等の賃金トリプル改悪を許さない、 また、 子どもたちを 主人公にした教育改革・学校づくりをすすめようという二つのアピールと、 「二十一世紀を憲法と教育基 本法にもとづく平和と民主主義の日本に」 という特別決議を採択しました。 また、 本大会中に二名の方が 組合に加入したことが報告されました。
参加者感想
力がわいてきました
初心に返って子どもたちに接したい
東牟婁支部代議員
県の定期大会は二回目です。 やはり、 支部の中では分からない他支部の様子が分かりました。 みんなが んばっていると感じました。 教師一五年目、 初心に返って、 エネルギッシュに子どもたちと接していきた いと思います。 ありがとうございました。
那賀支部代議員
討論にもあったように 「組合嫌い」 ?の青年教職員が増えています。 那賀支部の青年部も組合加入がう まくいっていませんが、 昨年度の新採六人中四人も加入してくれたり、 他郡市から異動された先生方がさ らに活躍されたりと、 少人数ながらがんばっています。
伊都支部代議員
初めての参加で、 座って聞いているばかりの大会でしたが、 それでも私にはためになりました。 みなさ んの組合や社会の情勢、 そして教育に対する熱い思いを聞いて、 私も微力だと思うのですが、 がんばって いこうという力がわいたように思いました。
那賀支部代議員
執行部、 議運、 議長団の方々大会運営のお仕事本当にご苦労さまでした。 勝手な感想ですが、 各支部で 発言の内容や発言者について打ち合せなどが行われているはずなので発言順を明確にしてほしいと思いま す。 しかし、 各支部、 各分会の熱心な取り組みや熱い思いが感じられた大会でした。
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委員長あいさつ (要旨)
「大きな、 大きな仕事」 のために
執行委員長 雑賀光夫
和教時報 第1639号 (2000・6・15・25合併号)より
学校現場が大変な中、 大会参加のみなさん、 ご苦労さまです。
あいつぐ少年事件は、 国連子どもの権利委員会が警告した 「極度に競争的な教育制度」 や 「学習指導 要領」 のもとでのつめこみ教育、 政治・経済・文化の腐敗など社会の病理現象とかかわっています。 和 歌山民研の子どもアンケート調査で 「夢のある社会」 と答えている子どもが一割に達しません。 本来、 成長したいという願いをもっている子どもたちが受験競争におわれ、 よい子競争でストレスをため、 将 来への夢を持てずに悲鳴をあげています。
ところが、 森首相は子どもたちを苦しめている現状にメスを入れるのではなくて、 「教育勅語」 をもち 出し 「日本は天皇を中心にした神の国」 だと発言していることに厳しく抗議するものです。
さらに大企業のリストラ競争、 長時間労働の横行を規制するのでなく、 リストラを支援する政治、 社 会保障費を切り捨て、 大型開発や銀行支援に税金がつかわれる自民党政治。 そのしわ寄せが、 私たちの 賃金に押し付けられ、 「三〇人学級」 が先送りされていることは許せません。 文部省が 「特色ある学校 づくり」 といいながら「日の丸」「君が代」のおしつけや職員会議の補助機関化などの教育への管理統制の 強化を進めていることは、 まったく矛盾しています。
和教組のたたかいとして
@職場から地区・支部・本部まで、 職場の声、 要求・悩み・よろこびが、 ビンビン響いてくる組合にし よう。
笑顔あふれる学校づくりをすすめたい。
A「三〇人学級」 の実現、 高校問題、 賃金攻撃とのたたかいなど要求実現のたたかいをすすめよう。
B「他人任せでなく、 あなたも組合に入って生活と教育を守ろう」 と呼びかけよう。
C総選挙は、 ますます住みづらくなる子どもたちと私たちの状況を、 希望をもてる方向に転換するチャ ンスです。
(最後に吉野源三郎 「君たちはどう生きるか」 を紹介) この本は日本が戦争への道を突き進んだ時代に 「こんな時代だから子どもたちに最良のものを」 という思いでかかれた。 あの暗い時代とは違って、 私 たちは政治を変え、 学校を変える展望を持つことができる。
希望を語り励ましあってともにがんばろうではありませんか。
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