第1637号(2000/5/25)HP掲載記事
第7次 「教職員定数改善計画」 に学校現場の声を
「なんとしても30人学級を」
和教時報 第1637号 (2000・5・25号)より
教職員配置のあり方を研究してきた 「調査研究協力者会議」 の最終報告が、 五月一九日に出されました。
しかし、 学級規模は四〇人のままにして、 いくつかの教科で少人数の学習集団を編成できるような教職員
配置を要求するものとなっています。 多くの国民・教職員の願いである三〇人学級は盛り込まれず、 都道
府県まかせにしています。 これをうけて、 文部省は七月に第七次教職員定数改善計画を策定します。
私たちは、 これまで三〇人学級をはじめとする少人数学級を求める意見書採択のとりくみをすすめ、 県
下で二九自治体、 全国で一五〇〇を超える自治体で採択・決議されてきました。 その結果、 群馬県や浦安
市など、 三〇を超える自治体が独自に教職員を配置して少人数学級を実現しています。 また、 文部省も
「現在の教職員を減らさなければ三〇人学級に近づく」 という対応に変わってきています。 そして、 国会
でも学級規模の問題が論議されるようになりました。 国会で学級規模が議論されるのは、 なんと二三年ぶ
りのことです。 前回は、 その翌年度から四〇人学級がスタートしました。
このように、 今までにはなかった情勢が生まれてきている今、 なんとしても三〇人学級を実現するため
に、 文部省の第七次教職員定数改善計画が策定される前に世論を高め、 職場の声を文部省に届ける必要が
あります。
文部省の予定では、 今回の 「協力者会議」 の最終報告をうけ、 七月に第七次計画策定、 そして、 八月に
は来年度予算にむけた文部省の概算要求が出されます。 そのため、 これからの時期のとりくみがたいへん
重要になってきます。
このような状況のもとで、 和教組では、 新たな第七次計画に三〇人学級を盛り込ませるために 「三〇人
学級を求める職場意見書」 のとりくみを緊急にすすめています。 独自に文部省交渉を行い、 職場の声を文
部省に届けます。 あわせて概算要求期にむけた全教職員署名にもその意義をふまえ、 精力的にとりくみま
しょう。
障害児学校部定期大会
和教時報 第1637号 (2000・5・25号)より
すべての分会から発言
五月十三日 (土) 午後一時より和教組本部にて、 各分会より選出された代議員三五名が出席し、 第五六
回和教組障害児学校部定期大会が開催されました。 この定期大会に向けて、 いくつかの分会では議案討議
が行われましたが、 特にみくまの養護学校分会からは、 議案の文章表現まで含めた積極的な質疑や発言が
なされ、 盛り上がった大会になりました。
発言は全ての分会から行われ、 計一五本ありました。 教育実践と絡めながら過年度生の高等部訪問教育
の必要性を訴えた南紀養護学校分会、 年末確定闘争の経験を財産として今年度二名の組織拡大につなげた
はまゆう養護学校分会、 民主的な学校運営のあり方をめぐって多数の組合員が結集し、 校長に申し入れを
行ったきのかわ養護学校分会、 学校建設途中という施設設備が不十分ななかで日々奮闘しながら教育実践
を行っているコスモス養護学校分会、 来年度通学生がコスモス養護学校に移籍してしまう園部分校分会か
らは、 紀北筋の新たな教育条件整備の必要性を訴えるなど活発な討論が続きました。 最後に二一世紀に向
けた運動方針案や新役員体制などが満場一致で承認され閉会しました。
女性部大会
和教時報 第1637号 (2000・5・25号)より
女性教職員の想い
共に語り合って新たなチャレンジを
五月一九日女性部大会がプラザホープで行われました。 出席した代議員は活発に討論しこれからも職場
の仲間とともに力を合わせて、 子どもと教育を守る運動をすすめましょうと二〇〇〇年度方針を採択しま
した。
大会の討論では障害児学級をはじめとするそれぞれの学級が今、 かかえている困難な実態がリアルに報
告されました。 一人でも教職員を増やしてほしい、 昨年より教職員の人数が増えて 「昨年と比べるとびっ
くりするぐらい幸せな日をすごしている」 と語ってくれた人もいました。
今大会では女性部の役員体制についても活発に討論されました。 「多忙化の中での役員の仕事は本当にた
いへん。 でもおもしろいこともいっぱいある。 昨年はできなかったことを今年はやりたい。 チャレンジの
心を忘れないようにしたい」 と笑顔の発言もありました。 専門部でしかできないようなとりくみで新組合
員を迎えた喜び、 永年勤続激励集会で反対に先輩の人から励まされたという発言もありました。
教育にかけられてきている攻撃はたいへんきびしいものですが、 職場で想いを語り合ってあきらめず、
運動を前進させることをみんなで確認して大会を終えました。