第1616号(1999/9/25)HP掲載記事
全校児童で作った折り鶴 長崎へ
N小の平和学習
和教時報 第1616号 (1999・9・25)より
N小学校では平和学習の取り組みを続けています。 二つの大きな取り組みがあります。 七月の平和集会
と九月十五日の敬老の日の訪問です。 平和集会は 「戦争の恐ろしさを知り、 平和の尊さと生命の尊厳を理
解する」 ことを目的に開かれました。 映画や読み聞かせをして全校児童で折り鶴を作り今年も長崎へ送り
ました。 集会後の感想文で 「げんしばくだんがおちてきてみんなしんじゃったのがかわいそうだったね。
おりづるをおりもってせんそうがおきないようにと思っていました」 (一年生) と書いた子もいました。
十年間も続いている訪問
十年ほど前から続いている敬老の日の訪問は、 地域のお年寄りとの交流を深め、 子どもの頃の生活、 戦
争のころの様子を聞いて平和の大切さ、 平和を愛する心情を育てる事を目的にしています。 五、 六年生の
児童が八十才以上のお年寄りに手紙と 「お元気賞」 の賞状を手渡しました。 お年寄りの方々は 「食べ物が
なくなり、 草を食べたりした」 「戦争はこわい思いだけしか記憶にない」 「命がけで生きぬいて来た」 など
と話してくれました。 子どもたちは 「おばあさんは泣きながら話してくれました。 すごく良い勉強になっ
た」 「戦争はすごく恐ろしいものだと知った」 「これからも長生きしてほしいと思った」 「ぼくたちは戦争が
ない時代に生まれたけど、 もし戦争がある時代に生まれていたら大変だった」 と書いていました。
学校だよりで地域へお知らせします
訪問終了後は学校だよりで保護者、 お年寄りの方々へ返していきます。
「訪問」 は多くの成果がありましたが、 課題もあります。 その課題については研究しながら、 今後も平
和学習の取り組みを続けていきます。